節目祝い、一層の発展誓う 創立80周年記念式典
北見商工会議所の創立80周年記念式典が11月19日、ホテル黒部で開かれ、舛川誠会頭の式辞、北見市の商工業の発展に貢献した永年経営継続会員事業所表彰、来賓祝辞などで節目を祝うとともに、一層の発展を誓い合いました。
当所の前身は、大正8年、「野付牛実業協会」が設立、同15年には同協会が「野付牛町商工会」として認可。昭和15年に「野付牛商工会議所」が設立認可(11/19)。全道で8番目の商工会議所、町の商工会議所としては全国初でした。同17年、市制施行に伴い「野付牛商工会議所」から「北見商工会議所」に改称(戦時下、北海道商工経済会北見支部)。同21年、社団法人北見商工会議所として発足したのち、29年に商工会議所法に基づく現在の組織体制となりました。
周年行事は、平成22年の創立70周年記念事業に続くものですが、コロナ禍の中、80周年記念事業は同式典に絞り込み、規模の縮小、時間短縮など感染症対策を講じました。同式典には、関係官庁、道内各地の商工会議所役員ら来賓、表彰対象事業所代表者、役員・議員ら115人が出席しました。
困難な時代も機能を積極的に発揮 ~会頭式辞~
物故会員への黙祷などに続き、舛川誠会頭が式辞のため登壇。冒頭、コロナ禍の厳しい経営環境への懸念や意識改革の必要性を説くとともに、より一層のきめ細かな経営支援に取り組む考えを示しました。
創立期以降、現在の組織体制までの歩みに触れながら、「今日の強固な組織基盤と揺るぎのない発展は、会員、歴代会頭、副会頭、役員・議員の皆様方のご尽力の賜物」と感謝。
近年の中心的事業もあげ、経営発達支援計画に基づく小規模事業者に対する伴走型経営支援の事業、「オホーツク地域商工会議所総合包括連携協定」に基づく、後継者・労働者不足の深刻化を踏まえた産学官連携による人材確保などの取り組みについて、継続して積極的に推進することを表明。
また、昭和60代以降、推進してきた中心市街地活性化にかかわる「北見市中心市街地基本計画」の拠点整備(2拠点1軸)で残る「1軸」にかかわり、地権者として参画している中央大通り沿道地区の整備(民間不動産開発業者が計画策定中)について、「本開発事業を中心市街地の活性化・賑わいづくりに繋がっていけばと考えております。昭和のかつての賑わいを知る私たち世代で成し遂げなければならない」と意欲を示しました。
その上で、「本日の80周年を新たな出発として、管内自治体や関係団体との連携を強化し、どんなに困難な時代にあっても商工会議所の機能を積極的に発揮し、北見市・地域経済の発展に寄与して参りたい」と述べました。
永田前会頭特別功労、経営継続100年以上10社はじめ75社表彰
このあと、特別功労者表彰の永田正記前会頭(4期・平19~令元)、永年経営継続会員事業所表彰の100年以上の各社、40年~90年以上の各表彰の代表6社に舛川会頭から表彰楯が贈られました。同会員事業所表彰は、100年以上10社、90年以上7社、80年以上5社、70年以上15社、60年以上15社、50年以上12社、40年以上11社合わせて75社。
来賓5氏が節目を祝福し一層の役割発揮に期待 ~祝辞~
続いて、来賓の武部新衆議院議員(代理)、安藤保彦北海道経済産業局長(代理)、鈴木直道知事(代理)、辻?直孝市長、岩田圭剛北海道商工会議所連合会会頭(代理)が登壇し祝辞を述べました。80年の節目を祝福するとともに、 「ポストコロナの新しい社会の構築においても貴会議所を中心にまちづくりを進め、オホーツク地域の活性化にさらなる尽力を」(武部代議士)、「これまで培われた知見と経験を生かし、今後とも地域の発展のために一層の活躍を」(道通産局長)、「役割はこれまで以上に重要。現下の困難を克服し、その先の本道の持続的発展に向けて引き続きお力添えを」(知事)、「今後も地域経済団体の中核的な役割を担い、その牽引役として地域経済の発展のため、これまで以上のお力添えを」(市長)、「本市やオホーツク圏の新たな産業、社会の活性化に向けて力強くけん引を」(道商連会頭)など、当所の役割発揮に期待を寄せていました。