北見労働基準監督署より「死亡労働災害の防止」に関する緊急要請が参りましたのでお知らせいたします。
本年1月から7月末までの間に、労働災害により5人が亡くなられています。同期間に死亡労働災害が多発したのは平成21年の6人以来であり、重く受け止めなければなりません。また、道内での7月末現在の労働災害による死亡者は28人であり、全道17署の中で最も死亡者が多く、誠に憂慮すべき事態となっています。
さらに、死傷災害についても前年と比べ59人増加しています。労働災害は本来あってはならないものであり、特に死亡災害の撲滅を目指した普段の取組が必要です。
労働災害の無い職場づくりは、人材を確保・養成し、企業活動を活性化する上で大きなメリットをもたらします。このことから、死亡労働災害の撲滅及び労働災害全体の減少に向け、基本的な安全活動の着実な実施・確認という原点に立ち返り、労使をはじめ、関係者が自身の責任を認識し、一体となった安全衛生活動を取り組むことにより、目前の災害発生要因を除去することが求められます。
1.安全衛生管理担当者の職務遂行状況、法令順守状況、適切な作業手順の策定及び順守状況並びに安全衛生教育の実施状況を確認するなど、職場内の安全衛生活動の総点検及びこの結果に基づく改善を実施する事。なお、作業の効率化または省力化による費用低減と安全衛生活動の省略による費用削減は同義でないことに留意すること。
2.本年に死亡労働災害が発生したフォークリフトによる災害、高所からの墜落・転落災害、交通労働災害及び熱中症の防止対策を重点的に取り組むこと。
3.休業災害の多い、つまづきや滑りによる転倒災害、トラックの荷台等低所からの墜落・転落災害、機械等によるはさまれ・巻き込まれ災害及び腰痛等の動作の反動・無理な動作について対策すること。
※厚労省北海道労働局のHPに安全衛生関係の情報が掲載されています。ご確認ください。
https://jsite.mhlw.go.jp/hokkaido-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/anzen_eisei.html